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さらに薄く、曲がる あらゆる場面に適応する 広帯域・高感度超音波フレキシブルアレイプローブ 「曲探」をリニューアル2016/12/12

超音波検査・計測ソリューション事業を手掛けるジャパンプローブ株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長 小倉幸夫、Tel:045-242-0531、以下 ジャパンプローブ)は、2014年より販売しております 広帯域・高感度 超音波フレキシブルアレイプローブ 「曲探(きょくたん)」を、この度リニューアル致しました。

・従来の「曲探」
ジャパンプローブが開発した広帯域・高感度超音波フレキシブルアレイプローブ 「曲探」(以下 『曲探』)は、可撓性を有するコンポジット振動子、整合層、ダンパー材*で構成されています。この3層構造により「曲探」は以下を実現し、お客様よりご好評をいただいております。
1) 平面、曲面、凹凸など様々な形状の被検体への超音波検査が可能。
2) 「曲探」1台で複数の形状の被検体の検査が可能、高いコストパフォーマンスを実現。
3) 広帯域かつ高感度の超音波検査を実現。その結果、表面直下に存在する欠陥、近接欠陥、および超音波減衰の大きい炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、アルミダイキャスト、溶接部などにも適用が可能。

・「曲探」のリニューアル内容
この度行ったリニューアルにより、「曲探」は以下の点で性能が向上しました。
1) ダンパー材の新規開発によるプローブの薄型化。従来品に比べて約半分の薄さとなり、狭小部等への適用可能性が向上。薄型化によって従来増加する背面エコーをより吸収する材質を使用することで、ダンピング性能は従来のものを維持。
2) 薄型化により可撓性が向上し、より小さい曲率に対応。従来品はR20~30mmまでだったが、改良によりR5mmまでに対応が可能になった。

・「曲探」の用途
「曲探」は、航空機の主翼やヘリコプターのローターの検査などに応用可能で、航空機メーカ(エアバス、ロールスロイス等)において実用化が検討されています。医療分野では、頸動脈の血栓や乳癌の検査などで活用が検討されています。また、航空宇宙、自動車、家電、プラント、道路・橋梁、医療など多種多様な方面での活用が期待されています。

・リニューアル版「曲探」販売開始
ジャパンプローブでは、リニューアル版「曲探」の販売を2016年12月12日より開始いたします。

リニューアル版「曲探」に関するお問合せ・サンプル測定ご依頼はこちらから

※用語解説
・広帯域 = 周波数帯域が広く、波数を少なくすることができる。
・高感度 = 超音波を受信する信号の強さが大きい。高減衰材の測定には高感度が必要。
・アレイプローブ = 一つの筐体に多数の振動素子が入っているプローブ。多数の振動素子をまとめて制御できるため、柔軟かつ高速な検査が可能。