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論文発表!小型・高感度エアプローブの開発とその応用
(自動車技術会主催 2014年春季大会)2014/05/26

(公社)自動車技術会主催 2014年春季大会(2014年5月23日(金)、パシフィコ横浜)にて、ジャパンプローブ 高橋技師長(写真1)が「小型・高感度エアプローブの開発とその応用」について発表しました。発表は、同会2014年春季大会「新しい計測診断技術Ⅰ 基盤計測技術」のセッションです。

●発表論文の概要は以下のとおり。
リチウムイオン電池、太陽電池パネル、炭素繊維強化プラスチックなどの非破壊検査として非接触・空中伝搬超音波検査法 (NAUT) が用いられている。NAUTでは、試験体両面から透過法によって検査するのが一般的であるが、片面から2探触子による対向V透過法が適用されれば、試験体の裏側への探触子設置が不要になるなど制約が少なくなり応用範囲が拡大される。

従来のエアプローブでは、その外観形状及び寸法より、片面から2探触子による対向V透過法を行おうとすると、2探触子が干渉する場合があった。そこで、今回の開発では、周波数が800kHz、振動子寸法が横5mm×縦7mmの小型・高感度エアプローブを開発した。今回の開発の結果より、以下のことが分かった。
1)小型ながら十分な感度を有する。(図1)
2)音場及びビーム幅について理論と実験を比較した結果、両者はよく一致する。(図2)
3)厚さの変化するアクリル板を用い片面対向V透過法を適用。その結果、明瞭な底面画像が得られた。(図3,4)

小型・高感度エアプローブの開発により、NAUTによる対向V透過法が可能となり、リチウムイオン電池や先端複合材料をはじめ様々な試験体への適用がさらに拡がることが期待されています。

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