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ニュース詳細

超音波による非破壊評価シンポジウムにて発表を行いました。2020/02/07

2020年1月28日(火)~29日(水)に東京都立産業技術研究センターで開催された超音波による非破壊評価シンポジウムにおいて、ジャパンプローブは愛媛大学様・東芝プラントシステム株式会社様との共同研究「低周波マトリクスアレイ探触子を用いたコンクリート内部の3次元映像化」、および単独での研究「エッジ波発生量と減衰の評価」ならびに「集束超音波探触子の焦点位置評価とエッジ波の影響」について発表を行いました。
単独での研究については、ページ下部の赤字リンクから発表論文のPDFファイルのダウンロードが可能です。
出典:第27回超音波による非破壊評価シンポジウム講演論文集 pp.39-40
   同 pp.107-112(2020)
   同 pp.113-118(2020)

発表①(愛媛大学様・東芝プラントシステム株式会社様との共同研究)
題:低周波マトリクスアレイ探触子を用いたコンクリート内部の3次元映像化
概要:コンクリート構造材内部を超音波マトリクスアレイ探触子で画像化した。70[kHz]、8×10:80個の信号パターンを全波形サンプリング処理(FSAP)方式による信号処理を行い、コンクリート試験体内の鉄筋と円筒配管をGPU計算により1秒で画像化した。

発表②
題:エッジ波発生量と減衰の評価
概要:超音波の指向性を決定するエッジ波の発生量が媒質ごとに異なることを発表した。水やポリスチレンはエッジ波の発生量が多いが、空気はほとんど発生せず、空中は超音波が直進しやすい。また減衰の評価も行い、空気、水は減衰が少ないことを述べた。これらの結果より現状のベッセル関数による指向性は現実にはほとんど当てはまらないことを確かめた。

発表③
題:集束超音波探触子の焦点位置評価とエッジ波の影響
概要:音響レンズ型集束超音波探触子の焦点位置が直接波とエッジ波の影響度により変動することを述べた。直接波が最大となる焦点FD、エッジ波が最大となる焦点FEの間に実際の焦点が発生することを調べ、実際の焦点は直接波とエッジ波の影響度によりFDとFEの間で変動する。エッジ波の影響度は開口角により変化した。

※発表内容や製品についてのお問合せ・サンプルテストの申し込みなどはこちらから

 発表原稿「エッジ波発生量と減衰の評価」

 発表原稿「集束超音波探触子の焦点位置評価とエッジ波の影響」